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Since2013.10~「100万人の金色のコルダ」をベースに、吉羅暁彦理事長と日野香穂子の小説を連載していました。現在単発で吉羅理事長楽章ノベライズや勝手に楽譜イベ内容を補完した妄想小説を掲載中。R18小説・HコミックをDLSITEでダウンロード販売中。イラストや漫画も無料掲載中♪一部パスワードあり
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――香穂子は、音楽科の制服を着て校内を歩いていた。
いつものように練習場所を確保しようとしているのに、なぜだか違和感がある。
夢の中を歩いているように、足元がふわふわとしていておぼつかない。
夢で、学院の中でヴァイオリン演奏をしていることも多々ある。
それをふとした機会に吉羅に話すと、それほど没頭していたり気にかかっていることが多いのだと彼も苦笑していた。

吉羅自身も、学院内で仕事をしている夢を見るのだとも言っていた。
特に期限が迫っている書類の事務処理をしていたり、外回りでの嫌なことがあると反芻するように夢に見ることがあると聞かされた。
一見鉄面皮で常に冷静に見える彼だが、意外に感情表現をしてくれるし、冗談やサプライズが好きなサービス精神が豊かな男性でもある。

彼でも悪夢に追い回されることがあるのかと思うと、夢でまで気の毒に……と思う反面、吉羅のような精神的に安定していると思われる大人の男性でもそうなのだと知り、自分だけではないのだと安堵の気持ちが起きたのを覚えている。

香穂子がいる学院内は、どこかしらに白い靄のようなものがかかり、壁に手を突いてみてもなんとなく頼りない。
夢を夢と自覚している、いわゆる明晰夢というものかもしれないと香穂子は思いついた。
森の広場にはなぜか行き着けなくて、ここのところ香穂子が通いつめていた音楽室に入っていった。

音楽室の奥の方に、音楽科の制服を着た男子生徒が一人佇んでいた。
ここに男子が一人でいるだなんて珍しいと思い、香穂子は好奇心をそそられてその男子生徒の方へと近づいていった。
香穂子の気配を察したのか、少年が振り向く。
その顔を見た瞬間、香穂子の鼓動は急速に早まっていった。


「君は――誰?」
その声、その容貌からして間違いない。
香穂子が今心を奪われている男性、吉羅暁彦と瓜二つの少年がそこにいた。
彼は吉羅そのものだと香穂子は確信を持っていた。
身長こそ割合と高いものの成人の吉羅よりも少し低く、体の造りはふた回りほど小さく感じる。
赤いネクタイは香穂子と同じ学年カラー。
「……失礼だな、人の顔をそんなにじっと見てるなんて。僕の顔になんかついてる?」
紅顔の美少年はややハスキーな声で香穂子に向かって言った。
変声期の途中を迎えているようで、まだ低くなりきっていないその声も吉羅の声のトーンを少し上げたものと似ている。
「あ……ごめんなさい。……あなたが、あんまり私の知ってる人に似てたから、つい……」

それまでは憮然としていた少年の表情が緩み、興味深そうに香穂子に向かって意味ありげな笑いを浮かべた。
「――へえ。それってナンパ?」
「なっ……」
香穂子は唐突な鋭い突っ込みに辟易してしまった。
「よくある台詞だからね。知ってる人と似てるなんて口説き文句。どっかで見たこと、聞いたことあるような陳腐なやり方だなと思ってさ」
かなり生意気な、ズバズバと歯に衣着せない言い草は吉羅のそれとよく似ていた。
容貌はまだ幼さを残しており、見た目からしても気の強そうな美少年の口から、遠慮のない言葉が紡がれる。


「ねえ、あなた……吉羅君、でしょ?吉羅暁彦君」
「僕のこと、知ってんだ?」
あっさりと彼は認めて香穂子の顔をじっと見返した。
「ねえ、君の名前くらい教えてよ。これナンパなんでしょ?」
「――だから、ナンパじゃないってば!」
香穂子はどこまでも突っ込んでくる容赦のない少年暁彦にやられっぱなしだった。
「でも僕は君のことを知らない。同じ一年の学年カラーだけど、学内で君を見た覚えがないよ。転入生?」
「というか、元は普通科だったんだけど、今度音楽科に編入してきたの。日野香穂子です、よろしく」
「ふうん……普通科からか。日野さん……日野香穂子さん、か」

暁彦は香穂子の頭のてっぺんからつま先までを無遠慮に眺めていて、彼女の手にしているヴァイオリンケースに彼の目が留まった。
「日野さんもヴァイオリン専攻なの?」
「ええ。吉羅君もでしょ?よかったら弾いて聴かせてもらえない?」
香穂子の質問に、少しムッとしたような表情になって暁彦は見返した。
「君って失礼な奴だな。人に演奏しろって要求する前に、自分でやってみたらどうなんだ?君の演奏が僕の評価できる水準に達してたら、弾いてやってもいいけど」
口調こそ現在の吉羅とは少し違うが、もう彼の原形とも言うべき素地ができあがっているようだった。
可愛らしく、母性本能をくすぐられるような顔立ちをしているのにその中身は既に辛辣なものが萌芽している。

「じゃあ、一曲弾いてみるから聴いてね。――吉羅君のお耳に適えばいいんだけど」
今香穂子が最も自信をもって弾ける、エルガーの「愛の挨拶」を通して弾いてみた。
暁彦少年は腕を組み、値踏みするような視線で香穂子の姿を睨めつけている。
全部を弾き終わったところで、香穂子は顔を上げて暁彦を見た。
「――ふうん。人に言うだけあって、一年にしてはまあまあじゃない?」
彼は一年生で、実際の香穂子は三年生なのだが……
三年生の基準だとするとダメダメだということなのだろうか。
「もうちょっとポジショニングと、弓の溜めとか安定させるともっといいと思うよ」

アドバイスまでしてくれた暁彦の言葉に、香穂子は戸惑いを隠せなかった。
昔の彼はこんな風に、小生意気だけれど親切で明るく、人懐こい少年だったのだろうか。
すっと人の懐に入ってきて、まるで以前からの知り合いでもあるように自然に振る舞う。
「……じゃあ、約束したよね。吉羅君の演奏も聴かせてくれる?」
香穂子は心臓が破裂しそうなほどの期待に、眩暈がしそうになった。
「いいよ。そうだな、何がいいかな……」
あっさりと許可が下りて、暁彦はケースからヴァイオリンを取り出した。
彼の手にしているそれは、高価なことで知られたメーカーのものだった。

サティの「Je te veux」の演奏が始まった。
少しでも彼の演奏を聴き逃すまい、彼の挙動を見逃すまいとして香穂子は全身全霊を傾けて暁彦の演奏に見入っていた。

凛々しい立ち姿で、初対面の香穂子のリクエストに応えて演奏してくれている。
惜しげもなく晒しているその実力は、既に凡百の高校生の技術水準など凌駕していた。
個人的な感想を言わせてもらえば、事実上香穂子の知る高校生の頂点である月森よりも、この高一の暁彦少年の方が心に訴えてくるものを感じる。
技術も卓越しているが、感情をよくのせるタイプの演奏で、それはまさに香穂子の目指す理想形と言える到達点だ。

アクセントのはっきりとしたドラマティックな演奏で、人の心を惹きつける。
大胆な彼流の解釈を加えたアレンジが施されているようで、それにさえ香穂子は魅了されてしまった。

――凄い。
こんな風に、香穂子の心までを持っていかれるような演奏は、初めて耳にするかもしれない。
決して目にすることなどできないと思っていた、天才ヴァイオリニスト吉羅暁彦の演奏する姿を見られたことで、香穂子の全身の血が熱くなる。
鼓動が常の倍以上に感じるほど精神的に高揚してくる。
泣きたいような、それとも大声で笑いたいような複雑な綾織の感情が香穂子を揺さぶる。
もし今この瞬間に心臓が止まってしまっても、きっと自分は幸福でいられる――


 

演奏が終わると香穂子は呆然としていたが、暁彦が構えていたヴァイオリンを下ろすと、はっとして拍手を送った。
「どうだった?僕の演奏、気に入ってもらえたのかな?」
「……凄い。ほんとに凄かった!あなた、本当に一年生なの?信じられないくらい」
香穂子が昂奮気味に賛辞を述べると、暁彦は照れたように顔を逸らした。
「そこまで凄いわけじゃないよ。これでも、まだ荒いとか雑とかさんざん言われるんだよね」
頬をやや赤くしている暁彦を見ていて、香穂子はどうしようもない気分の高揚が導くまま勢い込んで言葉を継ぐ。
「――あの、図々しいかもしれないけど、お願いがあるの」
「僕に?君が、お願いだって?」
暁彦は怪訝そうに香穂子を見た。

「あなたの時間のある時でいいの。吉羅君の演奏、また聴かせてもらえない?」
香穂子の顔を見たままの暁彦が、訝しげな顔から見る見るうちに微笑を浮かべていった。
「なんだ、そんなことか。いいよ。えーと、日野さんだよね。何クラス?僕のクラスじゃないよね?」
「えっと、まだ編入の手続き済んでなくて、クラスはわからないの。吉羅君は何組?」
「1のAだよ。――同じクラスになれたらいいね、日野さん」
暁彦はヴァイオリンケースを手にし、ひらりと身を翻して音楽室の出口へと向かった。


去っていくその背中を呆然と眺めていて、香穂子は胸が熱くなるのを感じていた。
まさか、彼の演奏が聴けるだなんて。
しかもこれから先も聴かせてくれると、彼は約束してくれた。
最後の一言がまた心憎くて、同じクラスになれたらいいなどとさらりと言われてしまった。
奔放な魅力を持った天使のような明るい少年暁彦に、香穂子はすっかり心を奪われてしまっていた――

(続く)


挿絵は、禁忌だと思っていた高校生の吉羅暁彦君のヴァイオリンを弾く姿です。
公式にないのならば!
ざっと千回以上は理事長を描いてきた私がフルカラーで描く!!
と決意し、下描きから色塗りまで数日間かかって仕上げました。
去年の四月の作品ですが、記念碑的な絵なのでそのまま掲載します。

お話はこの後も46話まで(途中からR18になります)続いているのですが、設定で最初は違うクラスにしちゃったんですが同じクラスにした設定で現在書き直しをしています。
まとまればDLSITEで販売予定です。他の作品も購入してくださった方々、ありがとうございます<(_ _)>

公式で理事長高校生の演奏のお話が出てくるとか演奏姿が…とかまじっすか!!!
という興奮でつい。

少しでもよかったと思われたら、是非励ましの意味で拍手ボタンを押してくださいませ♪

拍手[3回]

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超初期、ブログも書いてなかった頃の四年くらい前の完全未発表ハードエロ作品に補綴入れて完成しました!
こちら直リンクなので販売サイトに飛びます
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PDFにしてきましたが、テキストのみだと24KB程度。
PDFだとZIPにして377KB、100円です。23ページです。

タグで「初体験 ぶっ○け フェ○○オ」となってますがまあつまりそーゆーことですwww

サンプルを登録してきましたが、反映まで二日かかるらしいのでここに抜粋します。

**************************************

(略。香穂子ちゃん高3、クリスマスの夜。コンサートに出て理事長と会食中)

これまで、彼女のような少女に惹かれたことなどなかった。

香穂子の華奢なほっそりとした体は、未成熟な青さを容易に想像させる。
吉羅の食指が動くようなタイプではなかった。
少なくとも、今までは。


しかし今日の彼女の装いはベアトップのドレスで、彼女の胸が意外なボリュームを備えていることが見てとれるデザインだった。
セットのショールで胸元を覆っていた時には隠されていた乳房の膨らみが誇らしげに吉羅の瞳に映った。
制服の上からではわからなかった彼女の肉体が、思いの他成熟しているのを知らされた。
胸も、そして腰のまろやかな張りも、細いけれど出ているところはしっかりと女を主張している。
淫靡な想像が、吉羅のそこを持ち上げさせていた。
何を、馬鹿な……
吉羅はシャワーの熱い湯に髪を浸しながら、想像の中の裸身を振り払った。

(略)

今日の彼女の露出過剰とも思える装いに、不覚にも心が動いた。
活動的な制服に身を包み、しょっちゅう走り回っているおっちょこちょいな小娘。
日頃の彼女のそんな印象を一変させる。
「女」としての彼女を強く意識する。
ドレスの下に隠された曲線を思い浮かべると、不本意だが下腹部が持ち上がっていくのを
感じて溜息をついた。
肉体的に成熟していても、彼女はきっと未経験か、もしも仮に男性経験があったにしても、ごく浅い程度だろう。
その思いは吉羅の中に確固として根付いていた。
自分が近寄る都度怯えたり、不意に手や腕の接触を持った時の彼女の反応で処女と確信していた。

――
処女の娘を抱き、自分好みの女に仕込むことも悪くはない。
むしろ、興味があると言える。
それは彼がまだ踏み入れていないジャンルだった。
邪な欲望が、悪魔の囁きが湧いて出た。

(略)

ベッドのそばで、断続的に響く水の音が聞こえていた。
それで香穂子は目を覚ましたのだった。
ここからはシャワールームが近いのがわかり、瀟洒な部屋の中をぐるりと見回すと吉羅の姿が無い。
つまり、今彼はシャワーを浴びているのだ。
自分のすぐそばで。
彼が、全裸になってシャワーを……


想像するだけで、香穂子は混乱してしまった。
酔い醒ましに来ただけ、何もしない、そう彼は言っていたような気がする。
胸の開いたセクシーなドレスの彼女を見ても、余裕のある笑いで似合っていると言われた。
演奏時にはショールで胸元をカバーしていたが、吉羅との会食の時に乳房を強調するようデコルテのラインを露わにしてみた。

しょせん自分のような未成熟な小娘では、彼を誘惑することはできないのか。
劣等感が、香穂子を落ち込ませていた。

そっとバスルームの近くに行っても、彼は気付いている様子はなかった。
シースルーのガラスはシャワーの湯気で曇り、彼がシャワーを浴びているシルエットが浮かぶ。
脱衣所のそばに立つと、またも動悸がしてきた。
シャワーの滴が落ちる水音に混じって、呻き声のようなものが聞こえた気がした。
気のせいかとも思ったが、耳を澄ませて聞いていると、かすかにだが吉羅の低い声が響く。
聞いているうちに、いつのまにか呻きは甘い喘ぎに変化した。

乱れてゆく、男の吐息。
中で彼が何をしているのか、未経験の香穂子でもすぐにわかった。

(略)

吉羅のそこは、明らかに男の欲望を正直に示していた。
彼の身体を見るような勇気はとても持てなくて、素早く目を逸らしたつもりで
いても、それがまともに視界に入ってしまって、香穂子は胸の高鳴りを抑えることができなかった。
彼が自分に感じてくれているなら、嬉しい。
自分を抱くまいとして、中で自慰をして欲望を鎮めていたのだろうと思う。
女として自分を見てくれることを、どんなに強く願っていたことか……
彼女はひっそりと熱い溜息を漏らした。

(略)

「あ、あの……私っ、気分もよくなりましたし、それで、その、家に……」
「帰すと思ったのかね?」
ぼそりと低い声が、香穂子の頭上から降り注いだ。
聞き違いかと思うほど低い、威圧を含んだ強い声音だ。
「酔った男の言う事を信じるなんて……君は、つくづく甘いお嬢さんだね」

(略)

「いや……」
叫ぶ唇を強引に奪われる。
軽く合わせたと思うと、次には深く舌が差し入れられ、やがて香穂子の口腔内を
吉羅の舌が塞ぐようにして舐めまわす。
ディープキスを浴びせられながら、香穂子はその初めての感覚に戸惑った。
粘膜同士が擦れあうと、そこからなんとも言えない快さが生じてくる。
唇だけではなく、口の中にまで性感があるだなんて。
恋人未満の間柄ではキスもされなくて、……これが初めてのキスになるのに。
いきなりディープの洗礼を受けて、香穂子は当惑しつつ快感を味わっていた。
(後略)

****************************************

以下、処女相手にまあとんでもないことやります。



エロいことやってるのにタイトルが浮かばなかった。
「淫らな欲望」というタイトルです。まんまやんけ!

どうぞよろしくお願いします<(_ _)>

続きじゃないけど、既に完成しているソフトなラブラブなお話も来週販売予定です。
更に温泉に行っちゃうお話も完成したので、販売します♪


  
バレンタインから1日経ってしまったが、私はリンツのチョコレートが一番好きだね。

何故処女を奪うパターンが幾つも幾つも幾つもあるのかって?
それは、楽しいからに決まっているだろう?
それ以外に何があると言うのだね?

それと、連載話の初期を焼き直しているのを書いているとか。こちらかなりな問題作。ちょおエロい。期待していてくれたまえ( ̄ー ̄)ニヤリ

あと完成してるソフトなエロもあるのに、何故初体験なのに超エロから校正しているのかね?
四つも日野君の処女を奪うパターンとか、君はどれだけ……(呆れ)

この記事の下に去年のバレンタイン漫画を再掲している。なので票数が多いわけだ。
まあ作者のアホな萌えっぷりと、それなりに私を描こうとしている努力を認めてやってはくれまいかね?

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もはや全国的なチョコレート贈答の日となっており、お中元やお歳暮より厄介な義理事の絡む半強制的な行事となっているのは気のせいだろうか。
左上の私の顔を修正しまくって腰痛が悪化したアホが1人いるようだ。



しかし、それでも愛する女性からの贈り物を受け取るというのはいいものだ。
誰だね?左下のニヤけ顔が気になるとかトリュフがトリュフに見えないとか突っ込むのは

いんだよ細けえことはよ(ザ・松田)

とういうことで、続きを読みたい方は拍手ボタンを押してくれるととても励まされるね。

拍手[3回]

――ずっと貴方と結ばれたかった。だから後悔なんてしていません――

――ずっと、君に触れたかった。だが躊躇もしていた。
私は臆病者だ、君を困らせたり大人げない真似をしてきたね……

高三の香穂子ちゃんと、恋人未満の状態だった吉羅理事長。
一線を引いた微妙な関係の彼と彼女は突如トラブルに巻き込まれ、そこから急速に2人の距離は縮まり……。

実は三年以上も前に書いていた短編(一応完結してます)がありました。
やや甘い短編ですが、近日公開予定です。
他の作品のいずれよりも、最も真剣に愛し合っている状況のラブラブカップルぶりでございます。
理事長に遊んでいるゆとりがなく、それだけ惚れ込んでる感じです。
そういや愛してるってお互いに言ってるのもこの作品だけかも。


でもって他にも書いてます♪
R18設定を更に過激にした焼き直し版と、「2人の温泉物語」を下敷きにした、100コル50章の続きっぽいソフトなエロのお話です。

温泉のお話は一応完結しましたが、前半のまったりデート描写が結構長くなったけど、しっかりとやることやってますw

基本的にこちらの更新が止まっている間は、体調が悪いか、復調して妄想のお話を捏造して熱心に描いているかのどちらかです♪

今回の吉羅様のスチルに心奪われてさっさと買ってしまい、金やん+楽譜の香穂子ちゃんがかわいすぎてどうしても欲しくて、ガチャって出た吉羅様はクリア済みだったので交換でげとできました♪

あああかほたんかわいいよかほたあああんん(*´д`*)ハアハア 

拍手[2回]

はじめはただの鉛筆で描いた下書き。こうでした。
漫画に描いたひとコマで、割とよく描けた理事長を修正。だからコマの枠線が残ってます。これは理事長を見ず記憶で描いています。


↑ここで顎の線が気に入らなくて顎をだいぶ削る。悪戦苦闘の痕跡が顎周辺にかなり残されてます(´・ω・`)

↓アルパカちゃんでキャンパスを足し、見切れている髪をざっと書き足す。
まだ口周辺に迷いの線が残っている…

水着の場面なので上半身裸。胸まで描くのはやりすぎかと思い自粛(´・ω・`)
↓さらに描き込む。
耳の周辺の髪が少ないと理事長感が薄まるので何度も描き直す(´・ω・`)

しかし…理事長は何度描いても描いても難しすぎる
およそ千回は描いたかと思いますが難しい!!
でもこの意地悪顔な理事長が好き…(*´д`*)

おまけ。色は青っぽくして胸近くまで描いてしまったもののちょっとな~と思い別ヴァージョンにする。




服を着せて色を塗ってみた。こ…腰がっ……(´・ω・`)
現時点の画力で、今までで一番似せて描けました♪

台詞を消してGCのプロフィールに挙げるつもりも、腰が…(´・ω・`)
なんてこった、未発表のエロSSを書き足してDLSITEに出すために編集するつもりが…orz

なんか四年近く前に書いたラブラブでエロな理事長と香穂子たんのお話を見つけて、今書き足し中です。
近日中にDLSITEにアップしたいと思います(´・ω・`)


最初は文章だけだったのに絵やマンガにまで手出しして収拾がつかなくなったwww

自萌え供給と、共感して貰えることを糧に今日も頑張ります(`・ω・´)シャキーン

拍手[4回]

「ああ~……うまくいかな~い……」
一月の三日。
三が日の最終日、お昼前から、香穂子はキッチンで悪戦苦闘を続けていた。

今日は、何を隠そう吉羅の誕生日なのだ。
香穂子の最愛の人であり、学院トップの理事長である彼の、3X回目の誕生日。
にも関わらず、きっとワーカホリックの彼は理事長室にいて、書類の仕事をしているに違いない。

何故そう確信しているのかというと、吉羅がそのように話したのを香穂子は直接彼の口から聞いたからだ。

年末、練習のため学院に訪れた香穂子に、吉羅は声をかけてきてくれた。
そこでさり気なく新年の予定を尋ねると、元旦くらいは休みたいが書類の仕事を少しでも片付けるために出勤するかもしれないと言っていた。
元旦、つまり元日の朝には少しは家にいるようだ。
だけど、その後に学院に出向いて仕事をするつもりだなんて……
幾らなんでも仕事中毒ではないかと思った香穂子は、半ば呆然としながら彼の話を聞いていた。

彼の体調が心配でもあるし、少しでも彼に喜んで貰いたい。
昨日はデパートに行って、吉羅の愛車のキーリングを買ってきた。
幸いにしてお年玉で懐が潤っている香穂子には易々と買える値段だったのも救いだった。
そして、一人用のお重とそれを包む淡い桜色の風呂敷も買った。
初春のおめでたくも華やかな雰囲気を味わえる、艶やかな絹の織物。
漆黒のお重を包むそれと、お重と似た雰囲気の朱塗りの箸と箸箱。
それらを並べて見ているだけで、お正月の特別感がひしひしと伝わってくるし、シックだが豪華なしつらえが香穂子の心をも浮き立たせた。

彼はなんて言ってくれるかな。
お魚が好きだって知ってるから、やっぱり鯛の切り身がいいかな。
桜茶や梅茶も用意してあげたいな。
それも中に金粉の入っているもの、それがいい。
見た目もきれいだし、なんといっても新年と彼のお誕生日をお祝いするおめでたさを演出したい。


重箱に、あれこれと食材を詰めていく。
紅白の蒲鉾、伊達巻、田作り。
タコの酢の物、真鯛の切り身を軽く焼いたもの。
赤っぽい色合いが全体を占めている。
黄金色をした栗きんとん。
前にチョコレートを喜んでくれたことがあるから、甘いものは嫌いじゃなく、むしろ好きだと思う。

それから最後に、どうしても香穂子自らの手で、出し巻き卵を作って入れたかった。
香穂子自身の大好物でもあるが、作ったことはなかったので、ネットでレシピを検索してみる。
「白だし」というものが、出し巻き卵にはお勧めらしい。
通常のカツオだし等よりも、色合いも味わいもよく、簡単にプロ級の味付けに仕上がるようだ。

ネット上で出し巻き卵のレシピを調べると、プロの板前が作る本格的な卵の焼き方から、主婦が毎日のおかず作りの一環としての焼き方まで網羅されている。
検索しても、膨大な数がひっかかってきてキリがない。
香穂子のように料理に慣れていない、初心者向けのものを参考にするのが一番よさそうだ。

正月でも開いているスーパーへ行って、卵を一パックと白だし、その他を買ってきた。
一度でうまくできるとは思わないので、何度か試作をしてみないと。


……ということで、キッチンでずっと料理を続けている香穂子なのだった。


一度目は、焦げないようにしていたら火の通りが弱くなった。
次は火加減はよかったはずのに、丸める時に崩れてしまった。
テフロン加工のフライパンとターナーで、意外と簡単にできそうだったのに。
簡単そうに見えて奥が深い……

「ああ……これで、うまくいきますように……」
祈るような気持ちで、香穂子は三度目の出し巻き卵に挑んだ。


「……ん、いい感じ……かな?」
卵液が固まりきらないうちにターナーで卵を寄せて、慎重に形が崩れないように包んだ。
少しさましたところで、お皿に移して更に熱をとる。
熱が冷めて卵焼きが落ち着いたところで、切っていく。

「……はぁ~っ、できたっと」

一人前のおせちのお重、完成だ。

お昼前から奮闘していて、いつのまにか陽が傾きかけているのに気付いた。
お重の蓋をして、お箸とお茶を添えて、風呂敷で包んでいく。

香穂子は明るいピンクのニットワンピースと、白いファー襟のついた可愛らしいアンゴラのコートを着た。
春らしいふんわりとした、柔らかい素材と色合いを選んだ。
少しでも彼に可愛いと思われたくて。
仕上げに学院にいる時にはつけない、赤みピンクのルージュを引いた。


どうか、彼が学院にいますように……
香穂子は祈るような気持ちだった。
もしもいなかったら、直接彼の家にお重とプレゼントを持っていく覚悟だった。
家までわざわざ訪ねてきた香穂子を、まさか追い出すような無慈悲な仕打ちを吉羅がするとは思えない。
意外と彼は押しに弱い、というよりも香穂子の健気な振る舞いに対してはそれ相応に報いてくれる。
元々サービス精神の豊かな男性なのだろう。
紳士の行動で、香穂子を充分に楽しませてくれる。
だから、彼は香穂子を少なくとも嫌ってはいない。
むしろ気にかけ、積極的に関わろうとして声をかけてくれる。

好かれているだなどと自惚れはしたくないが、彼にとっての香穂子は「気になる存在、ほうってはおけない存在」であることは確かだ。
――それだけでいい。
今はそれでも幸せだ。


時刻は夕方の六時を過ぎている。
香穂子は自分で作ったおせちの余りや、試作品の卵やきんとんをつまんでお腹が結構いっぱいになっている。
一緒に食べたい気持ちもあったけど、彼の反応をこそ間近で見てみたい。
夕食にするのはちょっと早いくらいなので、彼が夕飯を済ませないうちに行ってこよう。


香穂子は胸の鼓動が早まるのを抑え切れなかった。
やがて、十分ほど歩いて星奏学院に辿り着いた。


理事長室のドアを叩くと、返事がなかった。
……いないのだろうか。
心に暗雲が垂れ込めかけていくが、もう一度ドアを叩いた。
「……はい?」
どこか訝しげな吉羅の声がした。
ああ、いてくれたんだ……
ほっとして香穂子は名乗った。
「日野です」
香穂子の高く澄んだ声の後に、彼の中低音のよく通る声が響く。

「……どうぞ」
「失礼します」


いつもの通り、ではなかった。
吉羅はソファに横たわっていて、寸前まで眠っていたと思しく、まだ少しけだるげな表情をしている。
香穂子の来訪を知って体を起こしているところだ。
「寝てらしたんですか?……体調がよくないとか?」
慌てた様子で、香穂子の声のトーンが上がる。
「いや、そういうわけではない。ただ少し休憩していただけだ」
「……そうだったんですか。よかった……」

このやりとりで、おめでとうという新年の挨拶をしそびれた。

「あのっ、あけまして、おめでとうございます。……今年もよろしくお願いします」
そう言って深々と頭を下げる香穂子を見、吉羅は切れ長の瞳を見開いていた。
少しすると、彼はこらえきれないといった笑いを漏らした。
「……ああ、おめでとう。今年もよろしく」

「ええと、つきましては……」
香穂子は手提げ鞄に入れていたお重の包みを取り出した。
「新年のお祝いとして……よかったらこれ、どうぞ」
大人の両手に収まるサイズの包みを見て、吉羅は香穂子に問うた。
「……これは、何かな?」
「おせち料理です。夕ご飯、まだじゃないですか?」
吉羅は笑った。
「ご明察だ。……そろそろ空腹にはなってきたが、休憩をしていたところでもあるのでちょうどいい。ありがたく頂戴するとしよう」

吉羅はテーブルに置いたお重の風呂敷包みをほどき始めた。
「君は、正月だというのに、わざわざお宅から私のためにこれを持ってきてくれたのかね?」
「……ええ、まあ。それだけでもないんですが……」
「ん?」
「いえ。……今、お茶を淹れてきますから」


香穂子はポットの方に向かった。
芳香を放つ金粉入りの桜茶を淹れて、彼の前に差し出した。
「……ほう。これは。金粉が入っているね。縁起もよく、見た目も美しいね。それに、桜の花までも……」
吉羅は香穂子の持ってきたお茶を見て、微笑みつつ目を細めていた。
「お誕生日ですものね。……おめでとうございます」
ニコニコと微笑む香穂子の方を向いた吉羅が、瞬間驚いた表情を作る。
「……ありがとう。……君にそう言われるたった今まで、今日が自分の誕生日だということを、すっかり失念していたよ」
「本当ですか?」
香穂子は驚愕で声を一段高くした。

男の人って、記念日とかに無頓着だともよく言われるけど。
それにしたって、自分の誕生日すら忘れてるなんて……
誕生日おめでとうと言ったらびっくりした顔をしてたから、本当に忘れてたんだろうな。
激務に追われる彼を少しでも癒せたら……
香穂子の中で、ますます吉羅への恋情が刺激されて増幅されていくのを感じていた。


「あの、おせちはどうでしょうか……」
「ああ。……私は和食も好きなので、とてもありがたいよ。それぞれにとても美味だね」
言いながら箸を運ぶ吉羅の様子に、香穂子は見入っている。
きれいに箸を使って食事をする吉羅を眺めていると、不思議な気分になる。
彼とのデートでは一緒に食事をしているし、大抵は男の吉羅の方が先に食事を終えるので、彼だけが食べているのを見る機会はほとんどない。

一緒に食べるべきだったのかな。
でもこんな機会あんまりないし。
何よりも彼のための誕生日祝いでもあるから、これでいいのかも。
「ところで。この卵焼きなんだが」
「はっ、はいっ。何か問題でもっ?」
香穂子は吉羅の口に合わなかったのかと思って肩を竦ませた。
そんな香穂子の所作と反応に、吉羅はいかにもおかしそうに笑っている。
「問題ではないんだが……いや。これは君が手作りをしてくれたんじゃないのかね?」
「は、はい……その通りですが。甘すぎたとか、風味が足りないとか?」
恐る恐る訊いてみた。

「いや、ちょうどよかったよ。出汁の風味も上品に出来ていたが、市販の品ではない手作りだと感じたのでね」
そう言ってもらえてほっとした。
「どうして私が作ったって、わかったんですか?」
「君が手ずから持ってきてくれた物だからね。手作りならではのものがあったからだ、と言おうか。……まあ、強いて言うなら勘だ。君が作ってくれたものだと想像するに難くない」

回りくどい、わかりにくい言い方。
だけど、彼の言葉をよく噛み砕けば、香穂子の手作り品を喜んでくれたということだけは間違いない。

「お食事が終わったところで。……私から、もう二つプレゼントがあります」
「二つ……?」
吉羅が怪訝そうに小首を傾げるが、香穂子の挙措を見て納得がいったようだ。
テーブルの後ろに置いてあったヴァイオリンのケースを開き、立ち上がって彼に向かって「ハッピーバースデー」を奏でた。


有名な、あまりにも有名すぎる曲だけれど、敢えて今までに弾く機会はなかった。

香穂子の演奏姿を、彼がじっと見つめてくれているのがわかる。
決して達者な演奏だとは言えないが、その分真心をこめたつもりだ。
――ハッピーバースデー。
あなたが生まれてきてくれて、よかった。
あなたと巡り会えたことに感謝を。

――あなたが好き……
どうしようもないくらいに。


喜びと切なさとが交錯して、香穂子は演奏を終えたら泣きそうになってしまった。
吉羅からの惜しみのない拍手が、理事長室に響いた。
「……私、これを初めて弾きました」
「ほう……」
言葉にできない、語り尽くせない想いが溢れてしまいそうで、それ以上は言えなかった。
あなたのためだけに。
あなたを心から祝いたかったから。
好きだから。
あなたの存在そのものが、愛しいから……


「それはそれは。改めて、こちらからも礼をしなくてはならないな」
礼とはなんだろうか。
香穂子はもう一つのプレゼントの存在を思い出して、手提げを探った。

「あの、これも。お誕生日祝いとして、受け取ってください」
香穂子は華やかなラッピングの施された包みを吉羅に差し出した。
大人の掌よりも少し大きい程度のそれを受け取り、吉羅は微笑んだ。
「ありがとう。……お節料理と、演奏だけでも分に過ぎた祝いなのに。開けて見てもいいかね?」
「どうぞ」
彼は身の回りの物にこだわる性質というのは知っている。
だから、絶対に彼が使うだろうし気に入ってくれるだろうものにした。

「……私の愛車とお揃いのキーリングか。ありがとう。……これは持っていなかったが、欲しいと思っていたものなんだ。早速愛用させて戴くとしよう」
彼は満足そうな穏やかな微笑を湛えている。
優しい笑顔。
お世辞やお追従など言わない彼だからこそ、本当に喜んでくれているのだとわかる。


「日野君。眠気覚ましに、食後のコーヒーを淹れてもらってもいいかね?」
「はいっ」
香穂子は張り切ってコーヒーの支度に取り掛かった。
ソファでくつろいだ様子の吉羅をちらりと見やると、目をこすっている。
眠気覚ましをしたいということは、素直に解釈すれば眠くなったのだろうか。

「……ありがとう。何から何まで、今夜はすっかり君の世話になってしまっているな」
「今日は理事長のお誕生日で、特別な日ですから。サービスします」
香穂子は茶目っ気を含んだ笑顔を彼に向けた。

コーヒーを啜り、吉羅は腕時計の盤面に目をやった。
「……もう、こんな時刻か。これ以上遅くなってしまわないうちに、君を送って行こう。早速キーリングを使わせて戴くよ」
香穂子は見る間にしおれた花のように、うなだれた。
あからさまにがっかりした態度をとってしまった。
「夜のドライブ……と洒落込みたいところだが。明日からは通常通りに仕事始めがあるし、それはまた別な機会にしよう。改めて時間を作って……君に返礼をさせて戴くよ」

そんな吉羅の言葉に、香穂子は顔を上げた。
「ほんとですか?」
「私は嘘などつかないよ。……行こうか。忘れ物はないかな?」
「はい、大丈夫です」
「重箱と、包み等を君に返したかな?」
「いいんです。私が家に持ち帰りますから」

駐車場に移動するまでの間、香穂子は手袋をしなかった。
今日はやや風があって、夜も更けてきたので少し底冷えがする。
わざとらしく手をさすっていると、吉羅が香穂子の仕草に気付いた。
「君は手袋をしていなかったのか?」
「今日は忘れてきちゃいました」
「……指先を傷めてしまっては、話にならない。気をつけたまえ。少し外に出て歩いただけで、こんなに指が冷えている」
吉羅は香穂子の小さな手に触れた。
そっと握られた掌から、彼のぬくもりが伝わってくる。

大きな手。
香穂子の掌をすっぽり包み込むように、寒さから守るようにしてくれている。
……いつまでも、こうやって手を引いて欲しい。
時に香穂子を導き、時に見守ってくれる人。


車に乗り込むのでさえ、今は少し残念な気分だった。
彼の手が離れてしまうから。

「これから寒さも本格的になる時期だ。体調には充分に気をつけて過ごしたまえ。特に、女性は体を冷やしてはいけないだろう」
ヒーターをやや強めに入れてくれた吉羅が話しかけてくる。
女性のうちに数えてくれてるんだと思うとなんだかくすぐったい、でも嬉しい。
彼に少しでも女として意識して欲しい。

「今日のご馳走を作ってくれたのはいいが、くれぐれも包丁で怪我などしないようにね」
吉羅の口調と表情は香穂子をからかう時のそれだ。
「それは、充分に気をつけましたので大丈夫です」

「それなら結構。……私は、女性に家政婦の役割など負わせるつもりはないんだが。それでも、やはりこうした場合のものは格別だね」
とても婉曲にだが、香穂子を褒めてくれているのだろう。
嬉しいと思ってくれたのもわかる。


まったく……この人は本当に、素直じゃない。
でも、そんな彼の心の裡を探るのが香穂子の楽しみになっていた。
もうすぐ香穂子の家の近くだ。
徒歩で10分余りの道のりも、車ならほんの数分だ。
短いランデブーが終わりに近付き、香穂子は鞄に詰めた重箱を手で撫でた。

「じゃあ……。また。……来年も、お重持ってこれたらいいんですが」
言った後で照れくさくなってしまい、香穂子は吉羅から顔を逸らした。

「ああ。……だが、今日の重箱は無用になってしまうかもしれないな」
「え?」

意味がわからなくて、香穂子は疑問の声をあげた。

「来年は、もっと大きなもので。……一緒に食べられるといいんだがね」

意味深すぎる言葉を返されて、香穂子は咄嗟に何も言えなくなった。

「では、おやすみ。……また今年も君のコーヒーの世話になると思うがよろしく頼むよ」

最後に、とても優しい微笑を香穂子に向け、吉羅は日野家の門前に車を停めた。
香穂子が泡食って降りると、彼は軽く手を振って車は走り去る。



……プロポーズにも解釈できるような言葉だった。
いや、彼のことだから単純に2人で一緒に食べたいとも思える。
問い詰めたところで、「何のことだか」とか、「君の好きなように解釈するといい」などと口先で翻弄され、誤魔化されるのだろう。

でも、彼は確かにこう言った。
「来年も一緒に」と……。
それはつまり、香穂子と共に過ごしたいという好意のこもった言葉だと解釈できる。
本当に、そうできたらいい。

香穂子の胸がぽかぽかと温まるような想い出が、また一つ増えた。

【この項終わり】


(超長文になってしまいました。香穂子ちゃんの恋愛感情を書いていたらめちゃくちゃ長くなった…(´・ω・`))

↑30日追記 これは不意に思い立って数時間で描いた挿絵です。
左上のキスしてるとこは、香穂子ちゃんが妄想して赤くなってるということで( ̄ー ̄)ニヤリ

拍手[3回]

理事長様お誕生日アイテム買いましたwww
これは理事長ファンにはお勧めwww
そこで気になるプロローグ的な部分だけ絵に起こしてみますたwwwww
 

どうですかこれ!
続き気になるでしょう、これ!
買いませんか!
買って吉羅理事長様の、いかにも理事長様らしいところを見てみませぬかwwwww
というか使え!脱げ!!
脱ぐんだあああああ!!!

……失礼致しました。
腰が痛いつうのに、あまりに腰椎がこわばっててお灸据えてもらったのに描いてる私って……(´・ω・`)

続きも絵物語もしくは捏造コミカライズしたいです♪
見たいという方は拍手ボタンをポチッと押してくださいませ( ̄ー ̄)ニヤリ

描きあがった作品、上に掲載しましたが裸体でしかもフルカラーですのでパスワードをかけさせて戴きました(´・ω・`)
作者が今ドハマりしている楽曲のタイトルがそれでございます。
ヒントは(LTE←スマホ通信制度でじゃなくバンド名)(インストロメンタル)

ど~してもわからないのであれば拍手・またはフレ様はブラコメかチャットでお知らせくださいませ( ̄ー ̄)ニヤリ

拍手[10回]

――正月三が日。
この期間だけは、異様なほどの静けさに覆われる街中が、私は嫌いではない。
今時はデパートやスーパー等も元日から営業するのが当たり前であるかのように店を開いている。
正月もまた勤勉であらねばならないというのは、日本人特有の勤労感覚ではないのだろうか。

この歳になると、浮き立っていく街の喧騒にも心が騒ぐことなどない。
年越しの最中に書類の仕事をしていて、気付くといつのまにかテレビが新年を告げていた。
そうしていて思うのは、年が改まったからといって、さして私の置かれる状況が激変するわけでもないということだ。

学院は相変わらず経営の危難を迎えぬよう気を配らねばならない。
強いて言えば、これからが受験シーズンを迎えるので、私の多忙さにも一層の拍車がかかる見通しだけはわかっている。
いくら消化したつもりでも、次から次へと決済書類の山が湧いて出てくる。
尽きることのないルーティンワークに晒されているうちに、いつしか時間の感覚や、季節に対する感覚さえも鈍磨していくようだ。

――さしもの私も、疲れを感じているようだ。
ネクタイを緩め、ソファにゆっくりと体を沈める。
このまま作業を続行しても益がないので、少しの休憩と仮眠をして、作業効率の向上を図ろう。

ドアがノックされる音が響く。
それを夢のように漠然として捉えつつも、瞼が重くてたまらない。
今日は正月の三日だ。
よもや訪問者などはあるまい、年始回りは通常の業務が開始される明日の四日以降のはずなのだ。

私の返事がないので、来訪者は再び扉を叩いた。
この、軽く柔らかい叩き方には覚えがある。
「……どうぞ」
少しの間を置いて、私はどこか寝ぼけたような声を出した。

「……失礼します」

少女の高く澄んだ声とともに、空気の色までが変わっていくようだ。
彼女……日野君は、ピンクを基調とした可愛らしい服装をしていた。
ソファに横になっていた私が身体を起こすと、彼女はやや驚いた調子で私に声をかけてきた。
「あ……寝てらしたんですか?もしかして体調が悪いとか?」
「いや、そういうわけではないよ。ただ少し休憩していただけだ」

「あの~……これ、……よかったら、召し上がってください」
彼女は手にしていた上品な布で包まれた物体を差し出した。
「ほう。これは何かな?」
「あの、おせち料理です。……もしかして、理事長はお夕食まだじゃないのかなって思いまして」

私は一つ大きな息をついた。
「……ご明察だ。で、なにかね。君は、わざわざそれをお家から私のために届けに来てくれた、ということなのかな」
「ええ、まあ」
彼女は照れくさそうに笑ったあと、小さな声で独りごちた。
「……それだけじゃ、ないんですけどね」

「せっかくの心づくしだ。ありがたく頂戴するとしよう」
私は絹織物の風呂敷をほどくと、小さな一人前用の重箱を開けた。
黒を基調にしたシックで重厚な造りのものだ。
「君は、夕飯はもう済ませたのかね?」
「ええ、私はいいんです。……待っててくださいね、今、お茶を淹れてきますから」

新年早々、思わぬ客の来訪に私はついつい微笑を浮かべてしまった。
重箱の中には、とりどりの食材の御節料理が詰められている。
和食も魚料理も好きな私にとっては、ありがたいことこの上ない。
手作りらしき卵焼きは、きっと日野君自身が焼いたものだろうか。
優しい甘みと、口の中にふわりと広がる柔らかな食感が、疲労の蓄積した身体に染み渡るようだ。

間もなく、日野君がテーブルに桜茶を持ってきてくれた。
それも桜の花とともに、金粉が浮かんでいる。
「ほう……これは。金粉入りの桜茶か。なるほど、新年の祝い事には相応しいものだね」
私は感心し、彼女の心配りに目を細めていた。
「それから、もう一つ。……理事長、お誕生日おめでとうございます」

にこにこと微笑む彼女の口から祝いの言葉が出た。
一瞬、本気で自分の誕生日だということを失念していた。
「……ありがとう。君にそう言われるまでは、自分の誕生日だということさえ忘れていたよ」

「本当ですか?」
誕生日を忘れたと宣う私に驚いたのか、彼女の声音が高くなる。

「……あ、お節、あらかた食べ終わったんですね。……どうでした?」
「ああ、おいしかったよ。ありがとう。……ところで、卵焼きなんだが。もしかしなくても、君が焼いてくれたものだったのかな?」
日野君の顔に、たちまち赤みが射す。
本当に、この少女は隠し事などできないのだな。
私はある意味感心しつつ、彼女の表情の変化を眺めていた。
「……はい。そうです。……どうしてわかったんですか?」

「強いて言うなら、勘だとしか言いようがないな。味が、すぐに君を連想させたのだ……と言えばいいんだろうかね」

「――あの。お食事も終わったところですし。私から、もう二つプレゼントをさせてください」彼女が立ち上がると、足元に置いたヴァイオリンケースに手を伸ばした。
――二つ?
二つとはなんだろう。
ひとつは演奏だろうが、もう一つは……

やがて、彼女の手による甘く優しい響きの「ハッピーバースデー」が奏でられた。
あまりにも有名な短い曲を、こうして私のためだけに弾いてくれるとは。
その演奏にこめられた気持ちが痛いほど伝わってくる。
――告げてはならない、禁忌の言葉。
二人のこれまでの関係を瓦解させてしまいかねない、そのひとこと。

「……ありがとう」
私は軽く拍手をすると、上気した彼女の顔を見やった。
「そうだ。えっと、その。最後に、もう一つプレゼントが」
「まだあるのかね?……これだけでも、私には分に過ぎた祝いだと思うんだが」
私は苦笑しつつ彼女の背中を見ていると、小さな箱が手渡された。
「気に入って戴けるといいんですが……」
「開けて見てもいいかね?」
「どうぞ」

そこには、私の愛車のメーカーのキーリングが入っていた。
決して安価なものではないはずだが、さて、どうしたものだろう。
「車とお揃いか。……ありがとう。有効に使わせてもらうよ」
彼女はほっとしたように私の手元を見つめている。

「もう夜も遅い。……君のお家まで送っていくよ。早速キーリングの出番が来たようだ」
その私の言葉に、彼女はあからさまに落胆した表情を浮かべた。

「食事を戴いて、満腹になったら眠気が差してきた。私もこれで仕事は切り上げて、家に帰るとするよ。明日からは年始参りであちこちに挨拶に出向かなければならないしね」
「……そうですか。……じゃあ、今夜はゆっくり休んでくださいね」

理事長室の照明を落とし、鍵をかける。

駐車場へ向かって歩くが、今夜はさほど寒くはなかった。
車に乗り込んで……夜のドライブと洒落込みたいところだが、それにしてはもう時間が遅すぎる。
残念ながら、ドライブは次回に延期するしかなさそうだ。

「いつからお仕事されてたんですか?」
「単に書類だけなら、元旦からだね」
「ええっ、元旦からですか?学院に出向いて?」
「昨今は、個人情報の保護だのなんだのとうるさいご時勢だからね。迂闊に書類を自宅に持ち帰ることもままならないんだよ。だから、必然的に学院に赴いて仕事を片付けねばならないことになっているんだ」
「……大変ですね……」

「ま、世の中見渡してみれば、元日から働く人々はかなり多いと思わないかね?鉄道等の交通機関、輸送業、神社仏閣等。デパートも当たり前のように開いているし、飲食を扱う店、コンビニやスーパー。元日から働かねばならない職務の人間も決して少なくはない」

「……無理は、しないでくださいね」
日野君が、真剣な顔つきで私を見つめる。
「世の中がそうだからって……理事長がお忙しいのはわかりますが。……今日だって疲れてらしたみたいで……」
「心配しなくとも、適宜休憩は入れているよ。それに、今日は君に誕生日祝いをして貰えるという思わぬ出来事にも遭遇したしね。……いい休息と、気分転換ができた。働きづめでいるのも、悪い事ばかりではないな」

「絶対、今日も理事長室にいると思ってました」
ぽつりと日野君が呟く。

「……でも、よかったです。今日、理事長のお誕生日に逢えて、お祝いできて」
「ああ、そういえば……重箱はどうしたかな。君に返さなければ」
「そうですね。――そしたら、来年も作ってお持ちできますね」
私はゆっくりと首を振る。
「……いや。あれは一人前用だったろう?来年は、君と二人分を、一緒に分け合いたいものだね」
「……えっ」

日野君の身体が、一瞬固まったようだ。

「そして、また――」
来年も、こうして誕生日を祝ってもらえたなら。
日野家の門前に車を停めつつ、胸の裡で独り呟く。

「ああ、お宅に着いたよ」
「あの。またって、なんですか?」
日野君は言いかけて中途で切った私に食い下がってくる。
「いや。今度は、私が君の誕生日に何を贈ろうかとね」
私は微笑むと、彼女はそれ以上の言葉を発せられなくなったようだ。

「おやすみ」

私は軽く手を振ると、どこか弾んだ心持のまま車を発進させた。
酒を飲んだ訳でもないのに、身体の芯から温まるような、そんな心地よさが身体を満たしていた。

(おわり)


やっとのことでひねり出した、理事長様のお誕生日のお話です。

次はこれを香穂子ちゃん視点から読みたい人、拍手をポチッと押してください(*^_^*)


理事長~!ゆ・ず・風呂!!
使えよな!!!!!使うよね!!脱ぐよねっ!!!ねっ!!!

拍手[11回]

プロフィール
HN:
yukapi
性別:
女性
職業:
イラストレーターみたいなもの 自営
趣味:
読書。絵を描くこと、文章を書くこと。
自己紹介:





なんだかいろいろと絵や漫画を執筆中。…吉羅理事長勝手ノベライズ+捏造小説他公開中.理事長ゆず風呂漫画3完成して一応完結しましたw





100万人の~をベースに現在の時系列で勝手ノベライズ&完全空想エロありエピソードを書いています。時に微エロ・ハードエロありですのでご注意を!







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