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Since2013.10~「100万人の金色のコルダ」をベースに、吉羅暁彦理事長と日野香穂子の小説を連載していました。現在単発で吉羅理事長楽章ノベライズや勝手に楽譜イベ内容を補完した妄想小説を掲載中。R18小説・HコミックをDLSITEでダウンロード販売中。イラストや漫画も無料掲載中♪一部パスワードあり
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ここんとこずーっと体調不良だった原因が、内科と婦人科で判明しました。

貧血っぽい自覚症状は出てたんだけど、下痢して内科へ行って、猛烈な腹痛に耐えてるのに、菌やウイルスの胃腸炎や食中毒じゃないか採血しましょうと言われてわかりました。
お腹引き絞られるような腹痛で、待合室で寝ないのが精一杯の辛さなのに、採血で痛いとかどんな罰ゲームだよと思いつつ…

炎症反応が出てないことだけを見た医者は何も言及せず、ただ「細菌性の下痢じゃないっすね」の一言で診察が終わってしまいました。

後で薬局に行った時。

ヘモグロビン値が7しかなくて、検査結果を見た私はその場で恐怖で凍りつきました。

Hbがその略語だとわかったけど、他はさっぱりわからない…

今までは9.8とかで鉄剤治療受け→改善される→五年くらいでまた貧血→鉄剤治療というのを、もう十数年繰り返していたんですが。


私の血液検査を勧めた医師は運が悪いことに、その日からその医院に来たばかりの新米医師でして、炎症反応がないことだけしか見てないようでした。
普通、内科医ならヘモグロビン値が異常に低くなってるところに注目しないものか…
初日で緊張とかしてたのかもしれませんが、そんな事情は正直患者側には無関係だし。

私が腹痛が激しいんで、腹痛だけどうにかしたいというのを一番に訴えてたせいでしょうか。


携帯やPCで検索しまくった結果、他の数値と併せると典型的な鉄欠乏性貧血で、その他の生命に関わる重大な疾患ではないのでひとまず安堵しました。


でもこの数値はただごとじゃない、ネットでは7.5で入院とか7で輸血とかいうのもありまして、すぐにまた同じ内科の別な常勤の医師に相談しに病院に行き直しました。
常勤医は「典型的な鉄欠乏性貧血ですね。これ見た医師は何も言わなかったんですか?」とやや訝ってました。
「はあ、何も」
「すみませんでした」と先生は頭下げてました…新米医師ェ…

「でも自分でネットで調べてわかったので、鉄剤くださいませ」
「お顔見させてください。…目の下真っ白ですね。これは辛いでしょう」

で、この数年生理が重くて量も増えて毎月辛い、鎮痛剤無しにはピークを凌げないというのを話し、「産婦人科で、子宮筋腫とか内膜症とかないか超音波でみてもらってください」と言われ。


筋腫あっても不思議はないなと思ってエコーで、3~4センチ大の筋腫が見つかりました。
四年くらい前の頚ガン検診の時は子宮内はきれいだって言われてたのにorz
生理の出血量が増えてきた時期と見事に合致します。

ヘモグロビン値7というのは、かなり低くなってて、いつぶっ倒れても不思議はない数値でした…
赤血球はいつも男性並に多いのに。
道理で動悸がするとか不整脈を頻繁に感じるようになってたわけだ…
心不全の可能性も増えるとかでますますゾクッときました(´・ω・`)

腰が割れるように痛いのも筋腫のせいかもしれないそうで…
まあでもそんな大きくないし、鉄剤での貧血治療を優先するよーに、あとはほっときましょう、治療とか必要なしということで終わりました。


貧血が慢性的に進行してたので、ここまで数値が下がってても「なんか最近坂道で動悸と息切れがするわ。階段十数段昇降しただけで二分くらい動悸が治まらないわ」
程度しか思ってなかった…んですよね。

でも、すごく疲れやすいから、どっか遠出をするとその翌日は寝込んでたりしてたし。
最近は遠出する気力さえなくて(翌日疲れ果てるのがわかってて、躰動かすのが物凄く辛くなるから)家で100コルばっかりやってました。


でも鉄欠乏性貧血にありがちな「氷食症」に近い?症状はあって、毎日ガリガリ君は食べてましたorz
真冬でもお風呂上りに必ず食べてました。

このままほっとけば、もっと重度の貧血で起き上がれない状況になってたかもしれません。
(過多月経で失われた鉄分は食事ごときでは回復せず、一日200mgの鉄剤でフォローしないといけなくなりました。…前はこんなに沢山の鉄剤は出てなかった…)


そんなわけで、100コルやってる以外は日常の最低限の家事しかせず、机に向かうのもなかなか厳しい状況になってしまいました…
目下、自分で考えた理事長→香穂たんのエロマンガの下書きの下書きは20ページ以上できてるのに…orz


あと、暁彦君のお話、もっと恋愛初期の過程をじっくり書きたいと思ったので、改訂と増補を行いつつ、まとめて最近作まで一気に出そうと画策中です。

もうちょっと血液中に鉄分が増えたら活動ができると思います。
一ヶ月鉄剤飲むとかなり体が楽になるのは経験済みなので…


ここを訪れるのは殆どが女性の方でしょうから…
生理が重いとか辛いとかの症状があったら、是非お医者さんに診てもらってください(´・ω・`)


鉄剤の薬価は安いけど、「とりあえず一ヶ月」で、一ヶ月ごときじゃ7まで下がったヘモグロビン値が、女性の正常値の12までは到底戻らないと思うので、数ヶ月鉄剤貰い続けることになりそうです。

疲れやすいのも典型的な症状なんですよね(´・ω・`)
どうりで最近ただ立ってるだけでもフラついて直立静止ができないわけだ(´・ω・`)
具合悪いのに医者行くだけでも疲れましたorz

拍手[3回]

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案外と長くかかってしまった…
全部で25P分に相当する長丁場でした。

全編理事長がモノローグしております、一話完結です。
前半健全ですが後半エロありなので一応R15指定にしました。今回絵は無しで。
で、DLsite.comにアップしましたが、認証されるまで約五日間かかるとのことでした(´・ω・`)

密かにアンケートの回答数が増えていまして…ご協力ありがとうございます<(_ _)>
やはりDL希望されてますね。
DL販売が開始されましたらここでお知らせします!
25P、100円に設定してみました。


バイト物語の理事長のお話があんまり素敵だったんで、つい衝動的に絵を描いてしまいました…
「……目を伏せないでくれないか」
の、シーンです!あああ理事長かっこいいいいいいい(*´д`*)



(*´д`*)……やっぱり大好きです大好きです最愛の人ですああああああ(*´д`*)

早く理事長主役の男子青春旅行2が始まらないかなあ……明後日が待ち遠しいです~~~

拍手[2回]

※テキストについてのアンケートをブログサイドバーに掲示しました。
100P単位で200~300円くらいでの頒布を考えています。お答え戴けると幸いです<(_ _)>


殆どの記事を非公開にしてしまって、公開中のコンテンツが激減したので驚かれる方が沢山おられるかと思います。

このところ腰痛が悪化の一途を辿る一方で体調が著しく悪い状況なのと、絵やマンガを描いていても反応が極端に少なくなったことにめげておりました(´・ω・`)


文章は割合早く書ける方ですが、マンガや絵にかける労力の方が当然大きく、描いても描いてもほぼ無反応のことが多くなってきていて、正直なところ心が折れつつありました。

同人的活動を全くしたことがなかったのですが、即売会とか行ったのは人の付き添いだし。
何よりも自分の趣味をお金にする、代価を求めてもいいんだろうかという躊躇と葛藤が常にありました。
パスワード制にしているコンテンツでさえも、閲覧数が伸びているのに感想はおろか拍手さえもなかった時には、出来上がってるものを次にアップする気力すらなくなりました (´;ω;`)


腰痛が激しくなり、椅子に座ることすら辛くなってきて、一日の大半を絵やマンガに費やしていて、ついに日常生活に支障をきたすようになり、いろいろと考えてみました。

現状、AF理事長と香穂たんのお話(完全新作)を書いている最中でございます。
ざっとPDFにしてみたところ、6P程度。それでもまだ半数くらい。

それから、マンガの方はある程度枚数が溜まったらまとめて発表したいと思います。
前にリンクしていたサイトは公開停止しました(削除はできない?)

リクエストで、こういうシチュエーションのを描いて欲しい!とか
こういうのをやって欲しい!というのがあれば、どうぞ拍手やコメントにてご意見をお寄せください♪
「あなたのためだけの吉羅理事長」を書く・描くこともできます!!

あとは
読みたい作品がありましたら、是非ご意見をお寄せください。(高一暁彦→高校生香穂子、姉の死後、吉羅理事長からの視点…R18マンガまとめて欲しい、普通のパロディマンガ読みたい等々)

既存のブログに公開していた内容でしたら、すぐに電子化してまとめることが可能です。

ペンタブレット買って練習してみました…が。
やっぱ紙に直接描いて、スキャンした方がずっと早そう(´・ω・`)


ご意見等ありましたら、拍手やコメントよりお寄せ戴けると幸いです。
今腰痛と睡眠不足・疲労が激しいので、即座にお返事をしたり反応をすることが難しいかもしれませんが……。


長々書きましたが、季節の変わり目、皆様もご健勝であられますように。

体調不良の折ですが、どうぞよろしくお願いします<(_ _)>

拍手[7回]

ず~~~~~っと、長いこと夢に見ていた映像です。
具現化したくてたまらないと思ったので、ここにアップします!!

※気に入っているので暫くこれは上部に掲示しておきます※




何十時間かけて描き続けたかわかりません(´・ω・`)
この吉羅暁彦君の絵に全精力傾け続けていて、GCとモバは片手間になってしまうほど集中して腰と腕と首がおかしくなりました。
文字通り渾身の力をこめて描きました!!

ヴァイオリンをまともに描いたのは初めてです。
某フィルコンマスさんの姿勢を参考にさせて戴き、星奏学院音楽科の制服を着せました。

星奏の腕のワッペン、フリーハンドで下書きなしに描くのは難しかった…ここだけで何時間?

この姿、私の認識が間違っていなければ他のどなたも手がけてなくて、公式にも出ていないのではなかったか……?


文章も書いてはいたんですが。
まずは自萌え供給を満たしたいので絵だけでもアップします!!

↓ちなみに下書きがこちらです。B5のやっすいスケッチブックに描きました。
なのでエンブレムはコルダのオープニングの月森君を参照に、全くのぶっつけ・フリーハンドでいきなり描きました(^_^;)




拍手[9回]

――春休みのある日、香穂子が学校で練習した帰りのこと。
すっかり暖かくなってきて、桜が見頃なので近くの神社に立ち寄ると、そこには意外な先客の姿があった。

……理事長の吉羅だ。
物憂げに桜を見あげ、ひとり佇んでいる。
  

少し離れた場所から彼の姿を見ていて、声をかけようかと迷ったが、声をかけない方が不自然だと思い立ち意を決して彼に近寄る。
「……理事長?」

「ああ、日野君。今帰りかね?」
吉羅は香穂子の方を向いた。
「はい、そうです。理事長はこちらで何をなさってたんですか?」
「何をって?……別に何も。この近くを通りかかったら花が見事だったので、暫く眺めていただけだ」
「私も、桜があんまり見事だったから立ち寄ったんです。今は桜が満開で、とてもきれいですね。理事長と同じように、つい見とれてしまいます」
香穂子は桜の花を見あげ、溜息混じりに感嘆の言葉を述べた。

「さて……それはどうかな。同じように桜の花を眺めていても気持ちまで同じとは限らないよ」吉羅は唇の端を皮肉っぽい笑みで歪めた。
何かとても含みのある言い回しと表情に、香穂子はひっかかりを感じた。

「腑に落ちないといった顔をしているね。それでは、君はこの桜を見てどう思う?」
「それは……そうですね。気分が高揚するっていうのかな。そんな感じがします」
香穂子は思うところを素直に口に出した。
春になると一斉に、その暖かさを歓迎するように花開く桜。
思えば入園・入学式の頃にも咲き乱れるその姿は、まさに春の喜びそのもののようだと香穂子は感じている。
祝うべき行事や門出の時に美しい花吹雪が舞う。
それは桜の花からの祝福のようにも感じる……

「なるほど。春は生命力に溢れた季節だ。今を盛りと花をつけた桜はその象徴のようなものだからね。君の年頃なら、この咲きぶりに感化されて、気分が高揚するのもごく自然なことだろう。――かつては、私も春が来るたびに胸の躍る想いがしたものだよ」

香穂子が怪訝そうな表情をしているのを見て、吉羅はフォローの言葉をかけてきた。

「ああ、君のことを馬鹿にしているつもりではないよ。私がとうの昔に失ってしまった感情だと懐かしく思っただけだ」
「それなら、理事長の目にはこの花はどう映っているんですか?」
香穂子は率直に尋ねてみた。
桜の花の美しさを素直には喜べずにいるという彼の心情を知りたい。
さっき、神社に入った香穂子から見ると、桜を見あげる吉羅の表情は憂いを帯びて曇っていた。


「満開になった頃を見計らうように、花を散らす雨が降るだろう。そうでなくても、桜は花を開いたかと思うとあっという間に終わる。……一斉に花を散らすその様は、人生に例えられることもある。花発(ひら)けば風雨多し、人生、別離足る――」
吉羅は視線を桜にやったまま、はらはらと散りゆく花弁を目で追っていた。
「――桜には、はかなさを感じずにはいられない。……花を散らす雨など降らなければいいのだが、そうもいくまいね」

吉羅は、遠い瞳で桜を眺めている……
彼は立派な大人で、誰の目から見ても成功者に映る。
いつも自信に溢れていて、人生に迷うような人間にはとても見えない。
何故、彼は桜を見て感傷的になるのだろうか。
香穂子はそれを不思議に思って首を傾げた。

「君は、今はまだそのままでいい。大人になればわかる時がくるだろう。……ああ、思いの他長居してしまったな。私は失礼するが、君はゆっくりと桜を楽しんでいきたまえ。――それでは」

そう言い置いて、吉羅は立ち去って行った。

……彼は、桜を見て何を考えていたのだろう?
彼は香穂子に言ったように、とても桜の美しさを楽しんでいたようには思えなかった。

……彼の心の裡を知りたい。
何故あんなに切なげな眼差しを桜に向けていたのか。
何か悲しい想い出がまつわっているのだろうか……
彼が残していった言葉や表情の端々から、哀切なものを感じて香穂子の胸が鈍く疼いた。

(第二段階に続く)

拍手[7回]



毎度のことながら理事長の顔アップコマだけで力尽きry
密かに私が大好きな高校生暁彦君です。今回は学ランを着せてあげましたw

「続きが読みたい人は是非拍手ボタンを押して欲しいのだ!!

ついでにコメントももらえれば元気百倍、更新の力になるのだ!!」




「リリ!このままでいられるようにしておいてくれない?」

「ふざけないでくれたまえ、日野君。学ランなど桐也の二番煎じではないか?

大体、この鞄の赤テープと白テープは『喧嘩売ります、買います』の印ではないか、アルジェント?


「おお!よく知っているな吉羅暁彦。「特攻の拓」の「一条武丸」とタイマンでもおまえは負けないだろう?( ̄ー ̄)ニヤリ」

拍手[6回]

水で手を洗っていると、背後から抱きすくめられた。
「……それは、後回しでもいいから。今は、私と抱き合っていて欲しい。そう思ってしまうのは、いけないかな?」

顔を横に向かされて、唇を求められた。
「……私の我儘なのは、重々承知しているんだ。……だが、止められない。香穂子、君の傍にいたい。……抱き合って、体温を感じていたいんだよ」





よく考えたら拍手の絵も、8のラスト近い部分をイメージして描いたのでした…


理事長新章、46章以降の(少しだけですが)ネタバレに繋がっているので、創立者と香穂子のお話にはパスワードをかけてあります(´・ω・`)

お読みになりたい方は、自動的に非公開になる拍手コメントにメアドを書いて戴くか、
管理者のみ閲覧可能の非公開コメントに書いてください。


香穂たんエロドレス絵できましたが、捏造話妄想中です…

拍手[4回]

ここんとこ全然絵が描ける時間が確保できず、悶々としておりました(´・ω・`)
2014WD(ホワイトデー協奏曲)の有料イベントについてくるアバターを、鉛筆での線画に起こしてみました。



どうなってるんだこのドレス?と思って後姿を想像したのが右下。
今本来の色に塗っている最中で、完成したらパスワードつきのイベの内容に挿絵として入れようかと思っております(´・ω・`)

理事長脚フェチだろ!!と思ったのは変わりませぬwww
ナイスバディじゃないととても着こなせませんねw
んでもってこれ着た暁には、当然その夜はこのドレスであれやこれやry

という妄想えろを読みたい方はこっそりと拍手を入れてくださると、そのうちお話ができると思います♪

拍手[6回]

――吉羅の曽祖父の住居だったという、菩提樹寮。
香穂子は曽祖父が書斎として使っていた古い部屋で、吉羅とともに穏やかな時を過ごしていた。
万年筆を捜したいと言っていた彼の手伝いをし、物品の整理整頓をして彼にバレンタインデーの贈り物を渡した。

香穂子が一生懸命手作りしたトリュフチョコレートを、吉羅は「おいしそうだ」と言って頬を綻ばせていた。
肝心な味わいの感想は「悪くない」だったのだが。

ラウンジでお茶を飲みながら、ゆったりとした時間の流れを満喫していると――


突如、聞き覚えのある大声が玄関から響いて静寂は破られた。
「あーあ、疲れたし腹減った。さーて、メシだメシ!」
ドカドカと荒い靴音を鳴り響かせて、声の主――不動翔麻がこちらの方へ向かってくる気配がする。
吉羅と顔を見合わせるが、彼は何も驚く素振りもなく、悠然としてラウンジの椅子に腰掛けている。

ちょうどそこへ顔を出した翔麻が、何故かラウンジで仲良くお茶を飲んでいる最中の香穂子と吉羅を認め、目を白黒させていた。
「おわっ!なんだよ、なんでパタちゃんと理事長が二人揃ってこんなとこにいるんだよ?いきなりいられると慌てるじゃねーかよ」
「あの、理事長と一緒に探し物を……」
話しかけた香穂子を軽く手で制し、吉羅が翔麻に向かって説明した。

「この菩提樹寮は、元々は私の曽祖父である学院創立者の住居だった。その曽祖父の書斎があるんだが、そこの物品を整理しに来たんだ。私一人では困難な作業なので、日野君に補助を頼んだ。無事用件は終わったので、ここで慰労のために彼女をもてなしていた」

「……へ、つまり。理事長の曽祖父っつうと、……ひいおじいさん。ここが昔ひいおじいさんの家で、探し物に来たと。でもって何故かパタちゃんが一緒だった、と。ややっこしいな。要は
そーゆーことでいいんだよ、な、パタちゃん?それにしてもびびった。パタちゃんは何度かここに来てたけど、まさか理事長までいるとはさしもの俺も予想外すぎ」
翔麻は吉羅の難解な言葉を噛み砕いて確認する意味で、香穂子に要約して同意を求めた。
うなずく香穂子と翔麻の二人を眺めて、吉羅は閉ざしていた口を再び開いた。


「ここは、私が理事長を務めている学院の一部だ。私は君らが星奏学院の生徒に相応しい態度で生活しているのかを把握していなければならない責務がある。そんなにも驚くようなことでも
あるまい」
「はあ。まあそうっすけど……でも、理事長ったら学院の中で、言うなれば一番偉い人でしょ?そんな人が、日曜の夕方に女子連れて来てるってのは、想像できませんよ」
翔麻は怪訝そうな目つきで吉羅を見ている。
香穂子は口を挟んだ方がいいのかどうしようかと迷っていた。
「まあ、今日は寮の各所を見てみたが、キッチンにせよラウンジにせよ清潔にきちんと保たれているようで安心することはできたな」

翔麻は目を剥いた。
「理事長。まさか、俺らの部屋なんて見てないですよね?」
「――個室には鍵がかかっているだろう?いくら私がここの持ち主でもそこまでの権利はないよ。プライバシーの侵害に当たる」
苦笑している吉羅を見て、翔麻は安堵した様子で胸に手を当てていた。
「あー、よかった。いや、別に見せられないほど汚いとか、変なもんがあるとかじゃないっすからね」
香穂子が翔麻に視線を向けると、何故か彼が抗議してきた。
「なんだよパタちゃん。そんな疑ってるよーな目で見んなよ」



「不動君。その、パタちゃんとかいうのは日野君の渾名か何かなのかね?」
「へ?ああ、そうっすよ。こいつと俺、まあ所謂幼馴染ってやつなんですけどね。こいつ、今も昔も変わらずにおっちょこちょいで何かと忙しなくパタパタ走り回ってるでしょ?でもって、幼稚園の頃に呼んでた呼び方で、つい今も呼びかけちまうわけですよ」

「……ほう。まあ、言い得て妙とでも言おうか。当たらずとも遠からずといったところか」
吉羅は意味深な笑いを浮かべつつ、ちらりと香穂子に視線をやった。
「いいえてみょう?って?」
翔麻が訊き返す言葉に、吉羅は溜息を一つついた。
「そういった表現に相応しい、というような意味だ」
「理事長が話してるのって、俺らが知ってる日本語とは次元が違うっつか。まあ、住む世界が違うっつうのか――」

「そうかね?君のお兄さんの、教生をしていた不動葉介君、だったか。彼もなかなかの文学青年のようだったが」
「身近にいながら、あいつほど理解不能な存在はないっすよ!なんだか横文字の長ったらしい小説読んで、キザッちい、ケツがかゆくなるよーな訳のわかんねえ詩とか読んでるし」
「……そういえば、だな。君のお兄さんについては、少々職員室での話題に上ったことがあるんだが」
「へえ?どうしてそんなことに?」
翔麻は目を大きく見開いた。

「ここにいる日野君が、彼の幼馴染だからといって、教生と生徒という以上に親しげで、贔屓が過ぎるとね。彼の担当教官が愚痴っていたし、実際に、職員会議でも話題になったほどだったんだよ」
吉羅は冷静に話しているが、当然理事長である吉羅もその案件は把握済みなのだろう。
教職課程の単位取得に悪影響はないのだろうか。

「あの馬鹿兄貴、そんなことやらかしてやがったのか。……わかりました、あの馬鹿には俺がしっかり、よーく言い聞かせときますから!」
翔麻が任せておけとばかりに、どんと胸を叩いた。
「ああ。君たちの同好会活動についてもだね。金澤先生から報告が上がっているが、同好会として、十人所属していて、活動が定期的に継続しているなら、部活動として正式に承認してもいい」
「やった、マジすか!」
「ああ。残念なのは、そうなる頃には、君はもう卒業してしまうということだな」

それを聞いた途端、直前まで喜色満面だった翔麻の顔から笑みが消えた。
「うあー、そうだったか……肝心な俺の活躍の舞台は……」
しかし、一旦落ち込みかけたものの、すぐに気を取り直したのか翔麻の表情が明るくなった。
「それまでの間、全力で頑張れば済むってことだ!」

大声をあげた翔麻の腹の虫が鳴り響いた。
「あー、そうだった、メシメシ!じゃあ俺あっち引っ込むから」

踵を返そうとする翔麻の背中に、吉羅の声が追いすがった。
「――不動君。赤点の教科の追試があるようだが、試験勉強もしっかりと頑張るように。高校を卒業できず、留年して日野君と同級になってしまうのは困るだろう?」

「うえっ!理事長はそんなことも知ってるんすか。勘弁してくださいよ」
「寮生活が気まますぎてよくないんじゃないかと、君のお兄さんも心配しているんだよ。どうだね、退寮して兄上と同居しては?」
「うわ、それだけは勘弁!参った、勉強勉強っと」


吉羅にやり込められた形で、翔麻は部屋に戻って行った――


「……日野君。君は不動とそんなにも親しかったのかね?」
「え?……いえ、別に、すごく親しいというわけじゃなくて……翔麻先輩は、誰にでもあんな感じだし。全然そんな」
香穂子が翔麻と名を口にした途端、吉羅の眉が僅かに顰められた。
「あ、あの。教生の葉介先生との区別で下の名前で呼んだだけで。別に他意は――」

「さあ、もう夜にもなろうとしている。……君を送って行こうか」
吉羅は素っ気なく言い放つと席を立ち、香穂子の前に進んだ。

吉羅はむっつりとした表情で押し黙ったまま、早足で駐車場へと向かって歩いている。
香穂子がやや小走りにならないと追いつけないほどの速度だ。
「ま、待ってください、理事長。私、そんなに早くは歩けなくて――」

アスファルトにつま先がひっかかって、香穂子はそのまま前へつんのめって転びそうになった。
咄嗟に吉羅が後ろを振り向き、香穂子の腕を掴んだ。
危うく転びかけた体勢から救われた香穂子だったが、その口から詫びの言葉がこぼれた。
「……ごめんなさい」
「君が謝ることはない」
「いえ、……不動先輩のことです。誤解しないで欲しいんですが私、あの、どっちかというとあの先輩、全然男として見れないっていうか」

「誰も誤解などはしていないと思うが?」
意地悪そうな笑みを浮かべた吉羅は、香穂子の慌てた顔を窺う。

「……ひいおじいさまの書斎、とても素敵でした。なんだか、すごく落ち着ける雰囲気だったというか」
できるなら、もっと長く二人だけで過ごしていたかった……
そう言いたいが言えなかった。

「まあ、今回は貴重な万年筆とやらを探すという目的があったのと、私一人であの広い部屋の
捜索はとても困難だったから、君に助力を願ったわけだが。……君があの場所を気に入ったのなら、今後も入室を許可しないでもない」

持って回った言い方だが、香穂子はその内容を把握した。
「さて。次はホワイトデーとやらが控えているわけだが。――それまでに、君がどこへ行きたいとか、何が欲しいとか、希望があれば考えをまとめて、事前に私に知らせてくれたまえ。――なに、健気な手作りの品の返礼というわけだからね。遠慮することはないよ」

香穂子の考えを見抜いたかのような言葉を言われ、彼女の心は弾んだ。
今回は、思い切って手作りにしてよかった……
香穂子はそれから約一ヶ月近くもの間、大いに悩み、吉羅へ伝える希望に期待を膨らませることになる――

拍手[10回]

プロフィール
HN:
yukapi
性別:
女性
職業:
イラストレーターみたいなもの 自営
趣味:
読書。絵を描くこと、文章を書くこと。
自己紹介:





なんだかいろいろと絵や漫画を執筆中。…吉羅理事長勝手ノベライズ+捏造小説他公開中.理事長ゆず風呂漫画3完成して一応完結しましたw





100万人の~をベースに現在の時系列で勝手ノベライズ&完全空想エロありエピソードを書いています。時に微エロ・ハードエロありですのでご注意を!







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