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Since2013.10~「100万人の金色のコルダ」、漫画金色のコルダ、Vitaのゲームをベースに、吉羅暁彦理事長と日野香穂子の小説を連載しています。現在単発で吉羅理事長楽章ノベライズや、オクターヴの補完テキスト、パロディマンガ無料掲載中。一部パスワードあり
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ある日、香穂子がいつものように森の広場でヴァイオリンの練習をしていると、普通科の友人が声をかけてきた。

「香穂、頑張ってるね!私、音楽のことは正直よくわからないけど前より素敵になってると思うよ」
褒め言葉に嬉しくなった香穂子は、微笑んで「ありがとう」と返した。

「……でもさ、もうすぐ試験だよ?ヴァイオリンの練習ばかりだと試験勉強が疎かにならないかな?熱心なのはいいことだけどさ。赤点取っちゃったらまずいし、少しヴァイオリンの練習を休んだ方がいいんじゃないのかな?」

言われてみれば、そうかもしれない。
ここのところ弾くのが楽しくてヴァイオリン練習ばかりをしているが、そろそろやりすぎじゃないかとは感じていたのだ。
試験勉強からの逃避を兼ねて、楽しいヴァイオリンに身を入れすぎている。
「うん、そうしようかと思ってる。ここんとこちょっと演奏一辺倒になってた気もするの」
「――でしょ?楽器の演奏もいいけれど、勉強も大事だよ」

そこへ、音楽科の制服を着た男子生徒が通りがかった。

「ちょっと待った!日野さんは音楽祭のメンバーなんだぞ?音楽科の生徒に比べれば、たいしたことのない音色しか出せないんだ。もっとヴァイオリンの技術を研鑽してもらわないと納得がいかない」
男子生徒は憤った様子で一気にまくし立てた。
「大体、試験くらいでヴァイオリン練習を休むなんて、本気で打ち込んでない証拠だ」

「――ちょっと!それはさすがに言いすぎじゃないの?」
友人がムッとして言い返すが、彼も負けてはいない。
「普通科の生徒には、音楽祭の参加資格を奪われた気持ちはわからないよ!日野さんが普通科から選ばれたせいで、出場できる枠は一つ奪われたんだ。これでもし下手な演奏なんかされた日には、僕ら選抜から漏れた音楽科生徒の立場がない」
「だからってそんな、押し付けるようなこと――!」

二人の生徒の間に険悪な空気が漲っていくのを、香穂子はどうやって止めたらいいのか途方に暮れていた。

そこへ、聞き覚えのある低い落ち着いた声がかかる。

「何を言い争っているのかな?」
「吉羅理事長……!」
出し抜けに現れた学院理事長の姿を認めて、音楽科男子の声と表情に驚きが満ちる。
ちょうどいいところで来てくれた吉羅に仲裁に入って欲しい。
香穂子は、事のあらましを吉羅に説明した。

「……なるほど。確かにどちらの言い分にも理はあるな。音楽科の生徒としては、音楽祭の代表者には完璧な演奏を期待するだろう」
「当然ですよ。だったら――」
「けれど、君は自分が音楽祭に参加できない不満を彼女にぶつけていないと言えるだろうか?」
「……うっ……」
吉羅の指摘に、音楽科男子が口ごもる。
どうやら図星だったようだ。
次に吉羅は香穂子の友人の方を向いた。

「そして、君の意見だが、私ももっともだと思う。ヴァイオリンの練習ばかりで勉強がおろそかになるのは望ましいことではない」
「ですよね!だったら――」

「しかし、ヴァイオリンの練習は一日休むと感覚を取り戻すのに三日かかると言われている。毎日のたゆまぬ努力は必要だ。まして日野君は音楽祭の選抜メンバーなのだからね。その自覚があるのなら、なおさら練習をおろそかにはできないだろう」
「そ、それはそうですね……」

「どちらの言い分も正しい。価値観が異なるだけだ。だが、自分の価値観を振りかざして、相手に強要するようなことがあってはならない。個人の価値観は尊重されるべきものだと私は思っているが、……君たちはどうなのかね?」

吉羅の、一分の隙もない論理的な言葉に説得されて、音楽科の男子はうなだれていた。
香穂子の友人も同様に、吉羅に頭を下げた。

「はい……」
「わかりました、すみません」
「結構、双方納得いったようだね。それでは、私はこれで」

吉羅は喧嘩を丸く収めると、その場を去って行った――

翌日、香穂子が廊下を歩いていると、男性教師と話している吉羅を見かけた。
「音楽祭のメンバーは、日野さんから変更した方がいいのではないでしょうか」
「何故、そう思われたのです?」
「昨日、彼女が原因で普通科の生徒と音楽科の生徒が言い争っていたと聞きました」
吉羅は黙っている。
それを仲裁したのは自分だと言わないのは何故だろう。

「それに、日野さんは技術的にも未熟です。かといって練習に打ち込んでいては学業の成績を落としてしまうでしょう。ですから――」
話を続けようとする男性教師を制し、吉羅が口を開いた。
「――わかりました。では、私が責任を持って彼女を成長させましょう」


香穂子は自分の処遇がどうなるのか気がかりで立ち聞きしていたところ、思いっきり吉羅と視線が合ってしまった……

「おや、噂をすればなんとやらだね。日野君、というわけでこれから暫く私が君の面倒を見る。ヴァイオリンも試験勉強も、他の人間に文句を言わせないようにするから、そのつもりでいるように」
「り、理事長が、私を……?」
「――日野さん、理事長がこう仰っているのだから、学業も演奏も頑張るようにね」
男性教師はそう言って職員室の方へと向かった。
香穂子は詳しい話を吉羅に聞きたかったが、もうじき昼休みが終わる頃合だ。

「今は込み入った話をしている暇はない。放課後理事長室に来るように」と言い置かれて、立ち去られてしまった。

突然の急展開に混乱しつつ、反面楽しみでもある。

自分の窮地を鮮やかに救ってくれた吉羅が、なんと勉強と演奏までも指導してくれると言うのだから、期待しないではいられない。

自分を成長させてくれると吉羅は言っていた。
それこそ願ってもない。
吉羅が指導をしてくれるのなら頑張るという気持ちになれる。
香穂子は弾む胸を押さえながら、放課後になるのを待ち受けていた……

(第二段階に続く)

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ここんとこずーっと体調不良だった原因が、内科と婦人科で判明しました。

貧血っぽい自覚症状は出てたんだけど、下痢して内科へ行って、猛烈な腹痛に耐えてるのに、菌やウイルスの胃腸炎や食中毒じゃないか採血しましょうと言われてわかりました。
お腹引き絞られるような腹痛で、待合室で寝ないのが精一杯の辛さなのに、採血で痛いとかどんな罰ゲームだよと思いつつ…

炎症反応が出てないことだけを見た医者は何も言及せず、ただ「細菌性の下痢じゃないっすね」の一言で診察が終わってしまいました。

後で薬局に行った時。

ヘモグロビン値が7しかなくて、検査結果を見た私はその場で恐怖で凍りつきました。

Hbがその略語だとわかったけど、他はさっぱりわからない…

今までは9.8とかで鉄剤治療受け→改善される→五年くらいでまた貧血→鉄剤治療というのを、もう十数年繰り返していたんですが。


私の血液検査を勧めた医師は運が悪いことに、その日からその医院に来たばかりの新米医師でして、炎症反応がないことだけしか見てないようでした。
普通、内科医ならヘモグロビン値が異常に低くなってるところに注目しないものか…
初日で緊張とかしてたのかもしれませんが、そんな事情は正直患者側には無関係だし。

私が腹痛が激しいんで、腹痛だけどうにかしたいというのを一番に訴えてたせいでしょうか。


携帯やPCで検索しまくった結果、他の数値と併せると典型的な鉄欠乏性貧血で、その他の生命に関わる重大な疾患ではないのでひとまず安堵しました。


でもこの数値はただごとじゃない、ネットでは7.5で入院とか7で輸血とかいうのもありまして、すぐにまた同じ内科の別な常勤の医師に相談しに病院に行き直しました。
常勤医は「典型的な鉄欠乏性貧血ですね。これ見た医師は何も言わなかったんですか?」とやや訝ってました。
「はあ、何も」
「すみませんでした」と先生は頭下げてました…新米医師ェ…

「でも自分でネットで調べてわかったので、鉄剤くださいませ」
「お顔見させてください。…目の下真っ白ですね。これは辛いでしょう」

で、この数年生理が重くて量も増えて毎月辛い、鎮痛剤無しにはピークを凌げないというのを話し、「産婦人科で、子宮筋腫とか内膜症とかないか超音波でみてもらってください」と言われ。


筋腫あっても不思議はないなと思ってエコーで、3~4センチ大の筋腫が見つかりました。
四年くらい前の頚ガン検診の時は子宮内はきれいだって言われてたのにorz
生理の出血量が増えてきた時期と見事に合致します。

ヘモグロビン値7というのは、かなり低くなってて、いつぶっ倒れても不思議はない数値でした…
赤血球はいつも男性並に多いのに。
道理で動悸がするとか不整脈を頻繁に感じるようになってたわけだ…
心不全の可能性も増えるとかでますますゾクッときました(´・ω・`)

腰が割れるように痛いのも筋腫のせいかもしれないそうで…
まあでもそんな大きくないし、鉄剤での貧血治療を優先するよーに、あとはほっときましょう、治療とか必要なしということで終わりました。


貧血が慢性的に進行してたので、ここまで数値が下がってても「なんか最近坂道で動悸と息切れがするわ。階段十数段昇降しただけで二分くらい動悸が治まらないわ」
程度しか思ってなかった…んですよね。

でも、すごく疲れやすいから、どっか遠出をするとその翌日は寝込んでたりしてたし。
最近は遠出する気力さえなくて(翌日疲れ果てるのがわかってて、躰動かすのが物凄く辛くなるから)家で100コルばっかりやってました。


でも鉄欠乏性貧血にありがちな「氷食症」に近い?症状はあって、毎日ガリガリ君は食べてましたorz
真冬でもお風呂上りに必ず食べてました。

このままほっとけば、もっと重度の貧血で起き上がれない状況になってたかもしれません。
(過多月経で失われた鉄分は食事ごときでは回復せず、一日200mgの鉄剤でフォローしないといけなくなりました。…前はこんなに沢山の鉄剤は出てなかった…)


そんなわけで、100コルやってる以外は日常の最低限の家事しかせず、机に向かうのもなかなか厳しい状況になってしまいました…
目下、自分で考えた理事長→香穂たんのエロマンガの下書きの下書きは20ページ以上できてるのに…orz


あと、暁彦君のお話、もっと恋愛初期の過程をじっくり書きたいと思ったので、改訂と増補を行いつつ、まとめて最近作まで一気に出そうと画策中です。

もうちょっと血液中に鉄分が増えたら活動ができると思います。
一ヶ月鉄剤飲むとかなり体が楽になるのは経験済みなので…


ここを訪れるのは殆どが女性の方でしょうから…
生理が重いとか辛いとかの症状があったら、是非お医者さんに診てもらってください(´・ω・`)


鉄剤の薬価は安いけど、「とりあえず一ヶ月」で、一ヶ月ごときじゃ7まで下がったヘモグロビン値が、女性の正常値の12までは到底戻らないと思うので、数ヶ月鉄剤貰い続けることになりそうです。

疲れやすいのも典型的な症状なんですよね(´・ω・`)
どうりで最近ただ立ってるだけでもフラついて直立静止ができないわけだ(´・ω・`)
具合悪いのに医者行くだけでも疲れましたorz

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